この記事でわかることは、オーストリア・ウィーンの肉料理「ツヴィーベルローストブラーテン」のレシピ!
・「ツヴィーベルローストブラーテン」とはこんな料理!
・食文化の交差点オーストリア
・ツヴィーベルローストブラーテンを作ってみよう!
芸術の都として名高いオーストリア。今回ご紹介する「ツヴィーベルローストブラーテン」は、音楽がさかんな街、ウィーンで広がった家庭料理です。牛肉とたまねぎの美味しさがたっぷりでボリューム満点。外国料理のなかでも、特に日本人の好みにマッチしやすい一品です。本記事では、家庭で作りやすくアレンジしたレシピをお届けします。海外の本格的な肉料理を、おうちで楽しみましょう。
《ツヴィーベルローストブラーテンとはこんな料理!》

ツヴィーベルローストブラーテンを日本語にすると「ウィーン風牛肉のステーキ・フライドオニオン添え」という感じ。赤味のお肉を使うので、噛むごとにうまみが感じられ満足感抜群。サクサクのフライドオニオンが、食感のよいアクセントになります。一般的には、茹でたり蒸したりしたジャガイモも一緒に食べるので、一皿で十分おなかがいっぱいに。ガッツリとしたお肉料理を食べたい!というときにピッタリの料理です。
ビーフステーキのソースは、赤ワインを使って香りよく仕上げるものがオーソドックス。本場ウィーンの地では、お店ごとにソースの作り方や味わいが違います。もしウィーンに足を運ぶ機会があったら、伝統の味を食べ比べに街を歩いてみるのも楽しいでしょう。
食文化の交差点オーストリア
ウィーンは音楽と芸術だけでなく、食文化も発達した街です。特に、三大名物料理と言われているものがあります。薄い牛肉のカツレツ「ウィンナーシュニッツェル」、牛肉を煮込んだスープ料理「ターフェルシュピッツ」。そして、紹介中の「ツヴィーベルローストブラーテン」です。
ウィンナーシュニッツェル以外の料理は日本ではあまりなじみがありませんが、どれも牛肉を使った料理なのが特徴的。ウィーンの人々は、お肉のなかでも牛がとびきり好きなのです。世界でも有数の牛肉消費国である日本人の口に合いやすいというのもうなずけます。
ウィーンを擁するオーストリアは、かつて存在したハプスブルク帝国(オーストリア=ハンガリー帝国とも呼ばれる)の統治下にありました。この帝国は現在のハンガリーとの連合帝国であったため、両国の文化の交換は非常に活発なものであったと認識されています。そのため、特に主にハンガリー、チェコといった中央ヨーロッパの料理や食材が幅広く流入しました。また、ドイツやイタリアなどの影響も色濃く反映されています。
オーストリアの人々は新しい料理に独自のアレンジを加え、「郷土料理」として昇華させて行きました。今日の美食の国としてのオーストリアは、古い歴史から形作られていると言えるでしょう。
ツヴィーベルローストブラーテンを作ってみよう!
赤味の牛肉を用意して、オーストリアの伝統料理に挑戦してみましょう。材料は身近なスーパーなどで簡単に調達できます。用意していただく材料は以下のものです。