この記事でわかることは、トルコの肉料理「ケバブ」の歴史&簡単レシピ!
世界の美味しい食べ物のひとつに、「ケバブ」があります。ケバブはアジアとヨーロッパを横断するようにまたがる、トルコの肉料理。日本でも、お祭りの屋台などで販売しているのを見かけることがあります。本記事では、そんなケバブを家庭で簡単に作れるレシピをご紹介。作り方だけでなく、様々な視点からまとめて行きます。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
トルコ名物ケバブってどんな料理?
ケバブと一口に言ってもその種類はひとつではありません。短い串に牛肉やラム、マトンといった羊肉を刺して焼いた焼き鳥のような料理「チョップシシ」。金属の串に薄切りのラム肉を刺し、グルグルと回転させながらこんがりと焼く「ジャーケバブ」。羊肉と唐辛子、トマトや香草をこねて焼くハンバーグに似た料理「アダナケバブ」など実に多種多様。トルコには、都市ごとに特徴的なケバブレシピがあります。
日本でもトルコ料理を食べられるお店や屋台はありますが、特に有名なのは「ドネルケバブ」や「シシケバブ」でしょうか。ドネルケバブは羊肉と牛肉を金属の串に交互に刺し、立てた状態で回しながら熱源に当てて焼き上げるダイナミックな料理。シシケバブは鶏肉や羊肉、牛肉を一口大に切って、短い串に刺した料理です。シシケバブは上記で触れたチョップシシに似て、日本の焼き鳥に似た見た目を持っています。
しかし、ケバブには一体どうしてこんなに種類があるのでしょうか。
実は、ケバブとはトルコ語で焼いた肉のことを指します。要はお肉を調理したものは、みんなケバブという呼び名になるというわけです。
ケバブの歴史
トルコでケバブ、つまり焼いたお肉が普及したのは1836年ごろだと言われています。正確な時期は分かっていませんが、少なくともそのころには肉食文化が広がっていたのでしょう。
トルコの首都イスタンブールでは、1940年ごろには一般的に販売されていたという歴史が残っています。
ちなみに、1972年ごろにはトルコからドイツへ渡った人物が、パンに挟んだケバブをベルリン内で売り始めたという記録があるそう。それが縁になり、今でもベルリンには数多くのケバブサンドを売る店が軒を連ねています。日本のケバブ屋台でもピタパンに野菜とお肉を挟んだものを販売していますが、そのルーツはドイツにあるのです。
異国の香り!トルコ料理シシケバブを作ってみよう!
トルコの地に深く根付くケバブ。今回は、数多くあるケバブのなかからシシケバブを作ります。コンロの魚焼きグリルを使って、簡単に手早く調理できるようアレンジしました。2人分の材料は下記のとおり。
【シシケバブ(2人分)】
- 鶏胸肉 200g
- パプリカ 縦半分に1/2個
- ズッキーニ 1/4本
Aの材料
- ニンニク(チューブ) 小さじ1
- オールスパイス 小さじ1/4
- チリパウダー 小さじ1/4
- クミンパウダー 小さじ1/4
- 黒コショウ 小さじ1/4
- 塩 小さじ1/4
- オリーブオイル 大さじ1/2
必要な道具
・竹串 6本程度
・ビニール袋 1枚
【下準備】
グリルにアルミホイルを敷いておきます。鶏胸肉を小さめのサイズにぶつ切りしておいてください。
Aの材料は、前日のうちにすべてビニール袋に入れておきます。Aの中に鶏モモ肉を入れよくもみ、しっかりと口を閉じて冷蔵庫で寝かせてください。一晩(8時間~12時間程度)寝かせることで風味がしっかりなじみます。
【作り方】
1.寝かせておいた鶏モモ肉をビニール袋から取り出します。
2.パプリカを4等分に切りそろえ、ズッキーニはお肉と同じぐらいの厚さの半月切りにしてください。
3.竹串にお肉と野菜を刺します。
4.ケガをしないよう先端の尖った部分に気をつけ、バランスを見ながら材料がグラグラしないようにしておきましょう。
5.刺し終わったらグリルにシシケバブを乗せ、中火でじっくりと加熱します。
6.竹串の持ち手部分は焦げやすいので、焼く前にアルミホイルを巻いておくとよいでしょう。
7.お肉に火がとおったら、お皿によそってできあがりです。
たまらなくスパイシーで、食欲をそそる一品。ビールやハイボールなど、炭酸のきいたお酒にピッタリでよいおつまみになります。もちろん、ごはんやパンに合わせてメインのおかずにするのもおすすめ。ホームパーティーやBBQなどイベントの場でも、存在感のある味わいです。
今回は手に入りやすく安価な鶏胸肉を使いましたが、ラム肉や牛肉も食べ応えがあり美味しく召し上がれます。漬け込む時間を除けば調理時間は30分~45分程度ですから、ぜひ気軽にトライしてみてください。トルコの美味しい肉料理ケバブで、異国情緒を味わいましょう!