この記事では、「ジビエとは何なのか?」がわかります。
ジビエは、もともとヨーロッパ諸国を中心に広がった食肉の一種です。
最近では日本でもブームのきざしが見え、興味を持つ人も増えています。とはいえ、まだまだ浸透してはいないのが現状です。そこで、ジビエとはどういったお肉なのかを中心にご紹介。美味しく食べられる旬についても触れています。
■ジビエとはどんなお肉か
自然の中で生きる野生動物、および鳥類のお肉を総称して「ジビエ」と呼びます。
正確に言うと、ハンターが刈りで仕留めた自然の動物・鳥類のお肉を指すのがジビエ。ジビエは、フランス語です。鹿やイノシシ、うさぎ、鴨、鳩などが代表的。
古くから、フランスをはじめとするヨーロッパ各国では狩猟で食肉を得ることが浸透してきた歴史があります。ただし、狩猟ができる土地は限られていたため、一般に食肉として流通することはほとんどありませんでした。料理として口に入れることができるのは、狩猟が認められた土地を持った貴族など一部の人々だけ。野生の生き物たちのお肉は、当時とても高級な食材として珍重されていました。
ただ、「ハンターが狩りで獲ったものだけがジビエ」というルールは年月を経る中でゆるやかに変化しています。獲得できる絶対数が少ないため、近年では一定の期間人間が飼育した鳥獣を野生に返し、それを狩猟したお肉などもジビエの一種としてみなされるようになりました。