この記事では、ハチミツでお肉を柔らかくするコツがわかります!
お肉を筋切りしたり叩いたり、しっかりと下ごしらえしているのに調理してみるとなぜかパサパサ。こんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
お肉は熱でたんぱく質が凝固する性質があるので、煮たり焼いたりの過程でどうしても固くなりがちです。
しかし、下ごしらえに「ハチミツ」を加えるとしっとりとやわらかく調理することができるのです。
なぜハチミツがお肉をやわらかくするのでしょう。その理由に迫ってみましょう!
■ハチミツがお肉をやわらかくする2つの秘訣
ハチミツは、その特徴のひとつとして食材への浸透性がとても高いことが挙げられます。
お肉の繊維の隙間にしっかりと入り込んで、水分を逃がしません。
ハチミツが食材の水分をギュッと抱え込むことで、しっとりとジューシーな口当たりを生み出してくれるのです。
お肉のやわらかさを感じるためには、まず、この口当たりが最重要。もともと水分量の少ない部位のお肉でも、ハチミツを使うとやわらかく仕上がります。これが、第1の秘訣です。
2つめの秘訣は、ハチミツが持つ糖分の働き。
ハチミツにはブドウ糖と、果糖のひとつであるグルコースが含まれています。これらの甘み成分は、熱を加えると固まるという性質を持っているのです。
ブドウ糖と果糖をお肉に塗った状態で調理すると、まず表面がギュッと固まります。これによって、さらにお肉内部の水分が守られるという構造です。
甘み成分が加熱でカラメル化するため苦味や香りがプラスされ、旨みもアップ。
お肉にとって、ハチミツはとても相性のいい食材です。
■お肉料理の下ごしらえにどうやってハチミツを使えばいいの?
お肉の下ごしらえにハチミツを使うときは、ほんの少し時間が必要です。15~30分ほどかけて漬け込み、じっくりと浸透させてください。
下ごしらえの方法はとても簡単!
薄切り肉ならハチミツを揉みこんで、厚切り肉ならばハケ等で表面に塗りこむだけです。
量は、あまり多くなくて大丈夫。200gのお肉に対しておおよそ20~30gを目安に使ってみてください。ステーキやソテーの下ごしらえであれば、甘くなってしまうので15~20gほどあれば十分。
甘みが気になる方は、もう少し減らしてみても同様程度の効果が得られます。やや焦げやすくなるので、調理の際は中火程度で様子を見ながら加熱しましょう。
ハチミツでやわらかく仕上げたお肉は、冷めても固くなりにくいのが特徴です。
お弁当に入れる料理にも便利なテクニックですから、ぜひ試してみてください。